『 アレルギー性鼻炎(花粉症)は、喘息を発症しやすいです。 』のお話。
2019年2月7日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
本日は『 アレルギー性鼻炎(花粉症)は、喘息を発症しやすいです。 』について、お話させて頂きます。
空気の通り道である気道に起こるアレルギー疾患の代表として、アレルギー性鼻炎(花粉症)と喘息があります。アレルギー性鼻炎(花粉症)は上気道と言われる鼻腔内で、喘息は下気道と言われる気管支でアレルギー反応が起こります。
この上気道の鼻腔と下気道の気管支は繋がっているので、アレルギー性鼻炎(花粉症)のように上気道で起こったアレルギー反応が、下気道に波及して喘息症状を発症してしまう事が多くあります。またその逆も起こります。
2010年に行われた大規模調査では、日本人のアレルギー性鼻炎(花粉症)の方の3人に1人が喘息症状を認め、喘息の方の3人に2人がアレルギー性鼻炎(花粉症)の症状を認めました。
この事からアレルギー性鼻炎(花粉症)の方には喘息が、喘息の方にはアレルギー性鼻炎(花粉症)が発症しやす事がわかります。ですのでアレルギー性鼻炎(花粉症)の症状だけだとしても、診察で喘息の有無を確認する必要があります。
東京は毎年2月から5月までは花粉症のシーズンですが、この時期に眼の痒み・鼻水以外に、咳や呼吸の違和感を感じた方は、一度拝見させて下さい。呼吸器内科医・アレルギー科医として診察・治療をさせて頂きます。
なお当院では花粉症や喘息の方の検査として、アレルギー検査や呼吸機能検査も行えます。
以上、本日は『 アレルギー性鼻炎(花粉症)は、喘息を発症しやすいです。 』について、お話頂きました。