『 気管支喘息・小児喘息・咳喘息かもしれないと感じている方は、一度拝見させて下さい。 』
2023年6月15日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。
本日は、『 気管支喘息・小児喘息・咳喘息かもしれないと感じている方は、一度拝見させて下さい。 』について、お話させて頂きます。
・呼吸の時にヒューヒュー・ゼーゼーと音がする。
・生活の中で息苦しくなる事がある。
・夜や明け方に眠れない程の咳が出る。
・風邪が治っても、咳が1ヶ月以上続いている。
・毎年1回以上、咳が長引く事がある。
このような症状を自覚されている方は、気管支喘息・小児喘息・咳喘息の可能性があります。
気管支喘息という病気は、空気の通り道である気道にアレルギー反応による炎症が起こる事で、気道が細くなってしまう病気です。気道が細くなると呼吸がしづらく、熱もないのに咳や痰・息苦しさの症状が特に夜中から明け方に出やすくなります。お子様に出現すると小児喘息と言われます。
咳喘息は気管支喘息の一歩手前の状況であり、気道はまだ細くなっていませんが、咳が続いたり、呼吸に違和感が出ます。放置すると3割の方は悪化し気管支喘息へ移行するとされています。
気管支喘息・小児喘息・咳喘息では咳や痰・呼吸困難といった症状が出現します。また気管支喘息の発作が起こると、気道が更に細くなるので体内の酸素量が減少します。これが原因で年間 2000人の方が今でも亡くなられています。ですので、咳喘息から気管支喘息へ進行しないように、早目にそして十分な期間をかけて治療を継続する事が大切です。
咳喘息や気管支喘息には、咳止め薬や抗生剤は無効です。治療としては、気道を拡げる気管支拡張剤と、気道の炎症を抑える吸入ステロイド剤という粉薬の吸入を行って頂きます。効果は非常に高く、多くの方の症状が消失します。
また、ステロイド剤と言っても吸入ステロイド剤は体内にはほとんど取り込まれませんので、吸入後のうがいを忘れなければ副作用は少なく、お子様や妊婦さん・授乳中の方も安全に行える治療です。
咳喘息の治療期間は1〜2年、気管支喘息は一生とされていますので、咳喘息の時点で治療を開始する事が望ましいです。
咳や息苦しさを自覚される方は、気管支喘息・小児喘息・咳喘息の可能性がありますので、是非一度拝見させて下さい。
以上、本日は、『 気管支喘息・小児喘息・咳喘息かもしれないと感じている方は、一度拝見させて下さい。 』について、お話させて頂きました。