『 花粉症・喘息の方へアレルギー検査の内容 』のお話。
2020年3月12日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。
3月になりスギ花粉の飛散が増えて参りました。花粉症の方にはつらい季節となりますが、最近の抗アレルギー薬は「 効果が良く、ほとんど眠くならない薬 」もありますので、花粉症でお困りの方はご相談下さい。
本日は『 花粉症・喘息の方へアレルギー検査の内容 』について、お話させて頂きます。
花粉症・気管支喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなどはアレルギー疾患の代表的なものですが、アレルギー疾患を1つお持ちの方は、他のアレルギー疾患を合併しやすいという特徴があります。
例えば、気管支喘息の方の70%にアレルギー性鼻炎が合併します。またアトピー性皮膚炎の方の20%にアレルギー性結膜炎を合併します。このようにアレルギー疾患を1つお持ちの方は、他のアレルギー疾患も持ち合わせている方が多いのです。
しかしアレルギー疾患を多く合併していても、原因となるアレルギー物質を検索し回避する事で、症状を緩和する事が可能です。ですので花粉症や気管支喘息、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーをお持ちの方は、一度は原因となっているアレルギー物質を特定するための、アレルギー検査を受ける事をお勧めします。
当院で行っているアレルギー検査は、大人の方であれば、ハウスダスト・ダニ・スギ花粉などの日本で接する事が多いアレルギー物質36項目を、採血1本で測定する「 MAST36検査 」というアレルギー検査を行っております。この検査は3割負担の方で5100円程かかり、結果報告までに1週間かかります。
MAST36検査で測定する項目は以下となります。
(花粉) ・スギ ・ヒノキ ・ハンノキ ・オオアワガエリ ・シラカンバ ・カモガヤ ・ブタクサ ・ヨモギ
(室内) ・ハウスダスト ・コナヒョウヒダニ ・イヌ皮屑 ・ネコ皮屑
(カビ) ・カンジダ ・アスペルギルス ・アルテルナリア
(ゴム) ・ラテックス
(食物) ・牛乳 ・小麦 ・蕎麦 ・卵白 ・オボムコイド ・エビ ・カニ ・ピーナッツ ・大豆 ・米 ・ゴマ ・牛肉 ・豚肉 ・鶏肉 ・マグロ ・サケ ・バナナ ・キウイ ・モモ ・トマト
アレルギー疾患は原因からの回避を行う事が第1ですので、検査代金が高いですが、アレルギー検査を含めた対策を行う事をお勧めします
以上、本日は『 花粉症・喘息の方へアレルギー検査の内容 』について、お話させて頂きました。