『 6月から9月にかけて、お子様に流行る手足口病 』のお話。
2019年6月20日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。
6月から9月の時期に子供に流行しやすい感染症として、手足口病 ・ 咽頭結膜熱(プール熱)・ヘルパンギーナなどがあります。本日は、『 6月から9月にかけて、お子様に流行る手足口病 』について、お話させて頂きます。
この 手足口病 は、6月から9月に主に5歳以下の子供に流行するウイルス感染症(コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど)です。特徴的な症状として、 手のひら ・ 足の裏 ・ 口の中 に、ぷつぷつと小さな水疱(水ぶくれ)が出現します。
手と足の水疱は痛くありませんが、口の中の水泡は痛いです。熱は微熱で済む子が多く(高熱が2・3日続く子は同時期に流行るヘルパンギーナを疑います)、ほとんどの子が特別な治療を行わなくても、軽症のまま3〜7日程で自然に治ります。私達、親も含め、これまで子供の時にほぼ全員が感染してきた病気でもあります。
ただし手足口病の経過中に、髄膜炎や肺水腫など重篤な合併症を発症する子もいますので、呼吸が早くなったり浅くなったりした場合・咳こみが激しい・吐いてぐったりしている・口の中が痛くて水分摂取が出来ていない・呼びかけに応じない子は、すぐに診察を受ける事を勧めます。また咳や接触、便から感染が拡がりますが、全身状態が良くなり元気になれば、登園出来ます。
この6月から9月にかけて、お子様の手・足・口の中にぷつぷつと水ぶくれが現れた場合は、手足口病の可能性があります。手足口病は夏の風邪の一種なので、多くのお子様は自力で治癒する力があります。お母様方は過度に心配する必要はありませんが、一度診察させて下さい。
以上、本日は『 6月から9月にかけて、お子様に流行る手足口病 』について、お話させて頂きました。