『 睡眠中のいびき・無呼吸を指摘出来るのは、ご家族や知人の方です。 』について。
2018年1月17日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司です。
本日は、『 睡眠中のいびき・無呼吸を指摘出来るのは、ご家族や知人の方です。 』について、お話させて頂きます。
ご家族や知人に睡眠中のいびき・無呼吸を指摘された事がある方は、生活習慣病の合併により短命になりやすい睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。この睡眠時無呼吸症候群の方の症状は、起きている時の症状と寝ている時の症状があります。
起きている時は、「ぐっすり寝た気がしない(熟眠感の欠如)」・「寝ても疲れが取れない(疲労感)」・「夜中にトイレに行くために起きる(夜間頻尿)」・「日中の眠気が強い」・「朝スッキリと起きれない」などの症状を認める方がいらっしゃいますが、全員に認めるわけではありません。
これに対し、寝ている時の「いびき」・「無呼吸」の症状はほとんどの方に認められます。しかしながら、これらの症状は寝ている時の症状なので、ご自身で自覚する事は難しいです。
起きている時の症状は認めず、寝ている時の「いびき」・「無呼吸」の症状だけを認める方は、自覚症状が乏しくなりますので、睡眠時無呼吸症候群の存在に気付きにくいです。ですので、ご家族や知人に寝ている時の「いびき」・「無呼吸」を指摘された方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性がありますので、一度は睡眠時無呼吸症候群の検査を受けて頂きたいと思います。
睡眠時無呼吸症候群の検査を簡単に説明させて頂くと、睡眠中のいびき・無呼吸を測定出来る睡眠検査器具を当院からお貸出し致しますので、ご自宅で器具を装着して一晩就寝して頂きます。後日器具を返却して頂き、1分程で当院で解析を行い結果報告を致します。検査器具は簡単に装着できますし、痛みはありません。費用は初診料・睡眠検査料・その他検査(レントゲン・呼吸機能検査など)で3割負担の方で6100円前後です。
睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病を合併してしまう事で、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)と脳卒中(脳出血・脳梗塞)を発症するリスクが、病気が無い方と比較し、それぞれ4倍・5倍と報告されています。これらの疾患により短命となります。ですので、日中の症状がない方でも、夜間のいびき・無呼吸をご家族や知人の方に指摘された事がある方は、睡眠時無呼吸症候群の存在を調べる良い機会だと考えて頂き、睡眠検査を受けて頂く事をお勧め致します。
以上、本日は『 睡眠中のいびき・無呼吸を指摘できるのは、ご家族や知人の方です。 』について、お話させて頂きました。