『 痰が気になる (痰の原因は) 』について。
2017年9月5日
白金いびき・内科クリニック 内田 晃司(うちだ こうじ)です。
ご自分の咳や痰が気になっておられる方は大勢いらっしゃいますので、本日は『 痰が気になる (痰の原因は) 』について、お話させて頂きます。
肺または気道から分泌される粘液を痰と言います。痰は正常な状態の時から少量ながらも常に作られ続けており、病原菌などの異物が侵入してきたら、痰に絡め取って胃の中に落とすという生態防御反応を示します。
しかし、風邪・インフルエンザ・急性気管支炎・急性肺炎・気管支喘息・気管支拡張症・慢性気管支炎・びまん性汎細気管支炎・副鼻腔気管支症候群・非定型抗酸菌症・肺結核・肺癌などの肺や気道の病気が発症すると、異物が侵入してきていると判断され痰の量が増え、痰が出る原因となります。さらに病気により痰の性状は変化します。病原菌に感染すると膿性痰、気管支喘息では粘液性痰、血が混入すれば血性痰となります。
痰の性状を伺うだけでも、何らかの疾患の存在を予測する事が出来ますので、症状がある方はご相談下さい。
以上、本日は、『 痰が気になる (痰の原因は) 』について、お話させて頂きました。