『 重症気管支喘息の方に対する分子標的薬による治療 』について。 | 白金 いびき・内科 クリニックブログ

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『 重症気管支喘息の方に対する分子標的薬による治療 』について。

白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。

 

 

 

今年の残暑は過ごしやすい気温になっています。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

 

本日は、『 重症気管支喘息の方に対する分子標的薬による治療 』について、お話させて頂きます。

気管支喘息の治療には、吸入ステロイド薬を使用する事が多いです。

 

気管支喘息とは、空気の通り道である気道がアレルギー刺激(食べ物や花粉・ハウスダスト・気圧・気温・ストレスなど)により狭くなってしまう事で、咳や痰・呼吸困難症状が出現する病気です。喘息発作時には、「ヒューヒュー」と苦しそうな呼吸音が聞こえます。

 

 

 

気管支喘息と診断された方の治療は、通常外来通院で吸入ステロイド薬を中心とした治療を行います。吸入ステロイド薬は吸入後のうがいを行って頂ければ、これといった副作用は出現しませんし、効果も高いです。(吸入ステロイやド薬は、子供や妊婦さんも使用できる安全性の高い薬剤です)。

 

 

 

しかしながら、吸入ステロイド薬+αの薬剤で治療を行っても、喘息発作が強く出現してしまい、日常生活もままならない重症気管支喘息の方もいらっしゃいます。その場合は、高容量のステロイド薬内服や入院で点滴を行わざるを得ないのですが、何度も繰り返すとステロイドによる副作用が出現してきてしまい、後々に全身状態を悪化させてしまいます。

 

 

 

そこで、数年前より気管支喘息に対する新たな治療法として、分子標的薬による治療が日本国内でも行えるようになりました。

 

気管支喘息に対する分子標的薬での治療法は、毎月1回の皮下注射(インフルエンザワクチンの接種と同じやり方です)を行います。皮下注射だけなので非常に簡便であり、副作用が非常に少ないとされています。分子標的薬使用中も吸入ステロイドは継続します。

 

この分子標的薬が使用できる方は12歳以上が対象となります。

 

分子標的薬を使用された方全員に有効とはなりませんが、気管支喘息発作による緊急入院と救急外来受診どちらも約50%減少させる事がわかっています。有効であれば日常生活の改善も望めますし、ステロイド内服中の方は減量できる方も多いです。これらの分子標的薬の治療費は、3割負担の方で毎月5万円程かかります。

 

 

 

気管支喘息に対する分子標的薬での治療について、気になる方はご相談下さい。

 

 

 

 

以上、本日は、『 重症気管支喘息の方に対する分子標的薬による治療 』についてお話させて頂きました