『 6・7月に子供に流行る咽頭結膜熱(プール熱) 』について。
2017年6月16日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。
本日の日中は暑くなりました。寒かったり暑かったりと温度調整が大変ですが、季節の変化を楽しみましょう。
本日は、『 咽頭結膜熱(プール熱) 』についてお話させて頂きます。
この咽頭結膜熱(プール熱)は、発熱・咽頭炎(のど)・結膜炎(眼)を主症状とするアデノウイルスによる感染症です。5歳以下の子が6割を占め、6・7・8月に増加します。発熱は39℃ほどの高熱が4~5日続き、咽頭(のど)が真っ赤になり痛みます。また結膜(眼)も赤くなり、眼脂(めやに)や眼痛・まぶしく見えたり、涙が出るなどの症状が出現します。
口の中が痛いので水分摂取が足りなくなったり、眼が痛くて泣きわめいた後に疲れてぐったりする子が多いですが、ほとんどの子が特別な治療を行わなくても、7~10日程で自然に治ります (ちなみにこの病気も大人もかかります)。
ただ、中には重症肺炎を起こすことがあるので、経過を確認する事が大切です。また、咳や接触により感染するので、うがいや手洗いはいつも通りに行いましょう。タオルの共有も止めましょう。
この病気は学校安全法で第二種伝染病に位置付けられていますので、全身状態が改善した後2日間は出席停止となります。
以上、『 咽頭結膜熱 (プール熱) 』について、お話させて頂きました。