『 6・7月に子供に流行るヘルパンギーナ 』について。
2017年6月15日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
ここ数日の冷え込みで、風邪を引かれている方が多いので、皆さん気をつけましょう。
本日は、6月・7月に子供に流行しやすい『 ヘルパンギーナ 』についてお話させて頂きます。
このヘルパンギーナは、6月〜7月に主に5歳以下の子供に流行る夏風邪です。特徴的な症状として、口の中に痛みを伴う水泡ができ、3-4日程高熱が出ます。口の中に水泡が出来るので、昨日このブログ内で記載した手足口病との鑑別が必要となります。
口の中が痛いので、哺乳が出来なかったり、食事が出来なかったり、不機嫌になったり、脱水気味になりますが、ほとんどの子が特別な治療を行わなくても、2〜4日程で自然に治ります (ちなみに大人もかかることがあります)。
ただ中には、髄膜炎や心筋炎などの重篤な合併症を発症する子もいますので、頭痛や吐き気・体の浮腫みがある子は、もう一度診察を受ける事を勧めます。
また手足口病と同様に、咳や接触、便から感染を起こしますが、全身状態が良くなり元気になれば、登園できます。
以上、『 6・7月に子供に流行るヘルパンギーナ 』について、お話させて頂きました。