『 6・7月に子供に流行る手足口病 』について。
2017年6月14日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
ここ数日、朝は冷え込んでいますので、風邪を引かないよう温かくして寝ましょう。
6月・7月の時期に子供に流行しやすい感染症として、『 手足口病 ・ ヘルパンギーナ ・ 咽頭結膜熱(プール熱) 』があります。それぞれの病気について、このクリニックブログで順にお話させて頂きます。
本日は、『 手足口病 』について、お話させて頂きます。
この 手足口病 は、6月~9月に主に5歳以下の子供に流行する夏風邪です。特徴的な症状として、 手のひら ・ 足の裏 ・ 口の中 に、ぷつぷつと小さな水疱(水ぶくれ)が出現します。
手と足の水疱は痛くありませんが、口の中の水泡は痛いです。熱は微熱で済む子が多く(高熱が2・3日続く子は同時期に流行るヘルパンギーナを疑います)、ほとんどの子が特別な治療を行わなくても、軽症のまま3〜7日程で自然に治ります。私達、親も含め、これまで子供の時にほぼ全員が感染してきた病気でもあります。
ただ、中には髄膜炎や肺水腫など重篤な合併症を発症する子もいますので、呼吸が早くなったり浅くなったりした場合、咳こみが激しい、吐いてぐったりしている、口の中が痛くて水分摂取が出来ていない、呼びかけに応じない子は、もう一度診察を受ける事を勧めます。
また咳や接触、便から感染を起こしますが、全身状態が良くなり元気になれば、登園出来ます。
以上、『 6・7月に子供に流行る手足口病 』について、お話させて頂きました。