『 気管支喘息 』について。
2017年3月10日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田晃司 (うちだ こうじ)でございます。
本日は『気管支喘息』について、お話させて頂きます。
気管支喘息とは、空気の通り道 (気道)に炎症が起こる事で、発作性に気道が狭くなる事を繰り返す病気です。この気道が狭くなる事により、咳が続いたり呼吸困難の症状が出現してしまいます。(咳喘息では気道は狭くならないか軽度です。)
日本では、大人の3%は気管支喘息であるとされており、成人・高齢者発症もあります。気管支喘息発症の誘因としては、ハウスダスト・ダニなどの「アレルゲンの吸入」による方と、風邪や温度差・運動・ストレスなどの「非アレルゲン」による方と、その混在の方がおられます。
また、気管支喘息の方は「アレルギー性鼻炎」・「副鼻腔炎」・「アトピー性皮膚炎」を合併される方が多いです。
治療としては、アレルゲンの回避と吸入薬 (β刺激剤+ステロイド)や内服薬 (ロイコトリエン拮抗薬)で発作が生じないようにします。これらの治療により、多くの方の症状は消失しますが、症状が無い時でも継続して治療を行わないと再燃する可能性がありますので、長期にわたる治療が必要となります。
咳が止まらない方や、呼吸に違和感がある方は受診をお勧め致します。
以上、『 気管支喘息 』について、お話させて頂きました。