『 睡眠中のいびき・無呼吸に対する検査は、今はご自宅で出来ます。 』
2020年9月14日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。
本日は『 睡眠中のいびき・無呼吸に対する検査は、今はご自宅で出来ます。 』について、お話しさせて頂きます。
睡眠中のいびき音が大きい事や呼吸が止まっていた事と指摘された方は、睡眠時無呼吸症候群という病気が疑われます。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が弱くなったり(=いびき)、呼吸が止まったりする(=無呼吸)事で体内の酸素量が減少してしまい、眠りが浅くなり動脈硬化が進行します。これにより日中の眠気や寝ても疲労感が残ってしまい、そのまま10年・20年と経過すると動脈硬化が進行した結果、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を発症し、心筋梗塞・脳卒中を合併して寿命が短くなります。
この睡眠時無呼吸症候群が存在するかどうかを調べるためには、まずは自宅で簡単な睡眠検査を行って頂きます。
この簡単な睡眠検査は、簡易ポリグラフ検査と言われるもので、下の写真のような検査器具を当院からお貸出ししますので、ご自宅で装着して寝て頂きます。痛みはありませんし、どなたでも簡単に装着出来ます。
この簡易ポリグラフ検査では、鼻につけたセンサーで呼吸が弱くなったり止まったりする事を測定し、指のセンサーで酸素が低下しているかどうか、機械本体でいびきの音量を測定します。一晩測定後に検査器具をクリニックにお持ち頂き、その場で数分で解析を行い結果報告を致します。
この簡易ポリグラフ検査の結果で、睡眠中のいびき音や無呼吸が病的な可能性があると判断された方は、次に確定診断を行うための精密睡眠検査(=精密PSG検査と言われます。)をご自宅で行って頂き、確定診断および治療導入の適応があるかどうかを判断致します。
睡眠時無呼吸症候群は心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を招き短命になりやすい病気ですので、睡眠中のいびき音や無呼吸を指摘された方は、一度拝見させて下さい。初診は説明や診察・検査で1時間程の時間と6,000円程の費用がかかります(睡眠時無呼吸症候群に関する(精密睡眠検査を含む)全ての検査を行うと3割負担で合計 22,000円前後になります)。
以上、本日は『 睡眠中のいびき・無呼吸に対する検査は、今はご自宅で出来ます。 』について、お話しさせて頂きました。