『 鼻詰まりと咳・痰を認める副鼻腔気管支症候群』のお話。 | 白金 いびき・内科 クリニックブログ

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『 鼻詰まりと咳・痰を認める副鼻腔気管支症候群』のお話。

白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日は、『 鼻詰まりと咳・痰を認める副鼻腔気管支症候群 』について、お話させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鼻水・鼻づまり・後鼻漏・頭重感などの蓄膿症や副鼻腔炎による症状を認める方の中に、同時に咳・痰・労作時の息切れ・血痰を認める方がいらっしゃいます。

 

 

上気道である鼻に病気がある方には、下気道である気管支にも病気が潜んでいる事があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

これらの症状を認める方は、単に副鼻腔炎だけでなく、「 副鼻腔炎気管支症候群 」である可能性があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この副鼻腔炎気管支症候群は、鼻 (上気道) と鼻から下方に続く気管支 (下気道) が繋がっている事から、炎症が波及してしまい上気道炎(副鼻腔炎や蓄膿症)と下気道炎(慢性気管支炎・気管支拡張症・びまん性汎細気管支炎)を繰り返してしまう病気です。鼻が詰まり、気管支から咳と痰が出るので、空気の通り道が塞がってしまい、呼吸がつらくなり集中力が失くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検査は胸部画像検査(レントゲン撮影やCT撮影)・呼吸機能検査等を行います。治療としては、去痰剤とマクロライド系抗菌薬の少量持続投与を行います。この治療法により、標準的な方は1ヶ月ほどで鼻通りが改善し始めます。効果があれば数カ月間継続して治療を行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鼻通りや呼吸が良くなれば、鼻水や痰が気にならなくなりますし、ぐっすり眠れる日が増えます。鼻通りが悪い方で咳や痰・呼吸困難や血痰を認める方は、一度拝見させて下さい。

 

 

鼻通りや呼吸を良くして、快適に生活しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、本日は『 鼻詰まりと咳・痰を認める副鼻腔気管支症候群 』について、お話させて頂きました。