『 11月に注意してほしいお子様の4つ感染症 』のお話。
2018年11月1日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
昨日 2018年10月31日(水)にクリニックとして初めて、「 白金・高輪 T8 ハロウィンプロジェクト 」へ参加させて頂きました。1200人超のお子様にお越し頂き、お話も出来て、非常に楽しいイベントとなりました。来年も是非参加させて頂きますので、宜しくお願い申し上げます。
本日は、『 11月に注意してほしいお子様の4つ感染症 』について、お話させて頂きます。
10月中旬から気温が下がってきましたので、これからバイ菌による感染症が増えてくる季節となります。11月以降は以下の4つの感染症にお子様がかかりやすい季節となりますので、ご父兄の方々には注意して頂きたいと思います。
1、ノロウイルス感染症
ノロウイルスに感染した食品を食べる事で体内に入り込み、1~2日の潜伏期間を経て嘔吐・下痢の症状が出ます。治療は対症療法となり、数日で症状は治まり重症化する事は少ないです。
例年、11月から感染者が増加し4月まで見られる感染症です。
2、RSウイルス感染症
RSウイルスに感染すると風邪になり、咳やくしゃみ・鼻水などの呼吸器症状が出ます。治療は対症療法となり、1週間程で症状は治まります。ただし赤ちゃんに感染すると2%が重症化するとされていますので、注意が必要です。
3、溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)
溶連菌という細菌に感染すると、38℃以上の高熱・全身倦怠感(だるさ)・強い喉の痛み・イチゴ舌(舌先にツブツブが出来ます)の症状が出ます。治療は抗生剤が非常に良く効き1日程で症状は消失しますが、症状が消失後も10日間~14日間は抗生剤を継続内服する必要があります。
4、インフルエンザウイルス感染症
俗にインフルエンザと言われる感染症です。他の人の咳やくしゃみから感染し、1~4日の潜伏期間を経て、38℃以上の発熱、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛が7日間~10日間ほど持続します。通常の風邪は鼻水や咳などの呼吸器症状が出ますか、インフルエンザウイルスに感染すると呼吸器症状に加え、全身倦怠感や筋肉痛などの全身症状が出ます。治療は抗ウイルス薬を使用します。2018年から1回内服するだけの薬剤が使用できるようになりました(体重によって内服量が変わります)。インフルエンザウイルスは感染力が強く、昨年の2017年は大流行しました。
例年、11月下旬から増加してくるので、早めのワクチン接種を行う事を勧めます。
どの病気になってもつらいものなので、感染を避けるためにも、うがい・手洗いはコマメに行いましょう。
以上、本日は、『 11月に注意してほしいお子様の4つ感染症 』について、お話させて頂きました。