『 アレルギー性鼻炎(花粉症)と喘息の関係 』について。
2018年3月11日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
気温は三寒四温となり、春らしい天気になりつつあります。桜の開花が待ち遠しいですね。
本日は『 アレルギー性鼻炎(花粉症)と喘息の関係 』について、お話頂きます。
空気の通り道である気道に起こるアレルギー疾患の代表として、アレルギー性鼻炎(花粉症)と喘息があります。アレルギー性鼻炎(花粉症)は上気道と言われる鼻腔内で、喘息は下気道と言われる気管支でアレルギー反応が起こります。
この上気道の鼻腔と下気道の気管支は繋がっています。ですのでアレルギー性鼻炎(花粉症)のように上気道で起こったアレルギー反応が、下気道に波及して喘息症状が出現してしまう事があります。またその逆も起こります。
実際、2010年に行われた大規模調査では、アレルギー性鼻炎(花粉症)の方の3人に1人が喘息症状を認め、喘息の方の3人に2人がアレルギー性鼻炎(花粉症)の症状を認めました。
この事からアレルギー性鼻炎(花粉症)と喘息は同じ気道内で起こるアレルギー反応であり類似した疾患であると認識されています。ですので、アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状だけだとしても、診察で喘息の有無を確認する必要があります。
2月から5月までは花粉症のシーズンですが、この時期に眼の痒み・鼻水以外に咳や呼吸の違和感を感じた方は、ご相談下さい。呼吸器内科医・アレルギー科医として診療させて頂きます。また当院内でアレルギー検査や呼吸機能検査も行えます。
以上、本日は『 アレルギー性鼻炎(花粉症)と喘息の関係 』について、お話頂きました。