『 花粉症・喘息の方へ、アレルギー検査のススメ 』について。
2018年2月19日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
2月に入り、スギ花粉の飛散が増えています。花粉症の方にはつらい季節となりますが、最近の抗アレルギー薬は「 効果が良く、ほとんど眠くならない薬 」もありますので、花粉症でお困りの方はご相談下さい。
本日は『 花粉症・喘息の方へ、アレルギー検査のススメ 』について、お話させて頂きます。
花粉症・気管支喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなどはアレルギー疾患の代表的なものですが、アレルギー疾患を1つお持ちの方は、他のアレルギー疾患を合併しやすいという特徴があります。例えば、気管支喘息の方の60%にアレルギー性鼻炎が合併します。またアトピー性皮膚炎の方の20%にアレルギー性結膜炎を合併します。このようにアレルギー疾患を1つお持ちの方は、他のアレルギー疾患も持ち合わせている方が多いです。
しかしアレルギー疾患を多く合併していても、原因を検索し回避する事で、症状を緩和する事が可能です。ですので花粉症や気管支喘息、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーをお持ちの方は、一度はアレルギーの原因検索目的で、アレルギー検査を受ける事をお勧めします。
当院で行っているアレルギー検査は、大人の方であれば採血1本でスギ花粉やハウスダストなど36項目のアレルギー検査を行うMAST36検査を行っております。この検査は3割負担の方で5100円程かかり、解析に1週間かかります。
MAST36検査の36項目:
(花粉) ・スギ ・ヒノキ ・ハンノキ ・オオアワガエリ ・シラカンバ ・カモガヤ ・ブタクサ ・ヨモギ
(室内) ・ハウスダスト ・コナヒョウヒダニ ・イヌ皮屑 ・ネコ皮屑
(カビ) ・カンジダ ・アスペルギルス ・アルテルナリア
(ゴム) ・ラテックス
(食物) ・牛乳 ・小麦 ・蕎麦 ・卵白 ・オボムコイド ・エビ ・カニ ・ピーナッツ ・大豆 ・米 ・ゴマ ・牛肉 ・豚肉 ・鶏肉 ・マグロ ・サケ ・バナナ ・キウイ ・モモ ・トマト
お子様であれば、指先からの3滴の血液でスギ花粉やダニなど8種類のアレルギー検査が行えるイムノキャップラピッド検査を行っております。痛みはかなり少ないです。大人の方も行う事が出来ます。費用は3割負担ですと約3500円程です。解析にその場で20分かかります。
アレルギー疾患は原因からの回避を行う事が第1ですので、アレルギー検査を含めた対策を行う事を勧めます。
以上、本日は『 花粉症・喘息の方へ、アレルギー検査のススメ 』について、お話させて頂きました。