『 11月に注意してほしい4つの小児感染症 』について。
2017年10月30日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
紅葉や栗など、街角でも秋を感じる季節となりました。
本日は、『 11月に注意してほしい4つの小児感染症 』について、お話させて頂きます。
1、ノロウイルス感染症
ノロウイルスに感染した食品を食べる事で体内に入り込み、1~2日の潜伏期間を経て嘔吐・下痢の症状が出ます。治療は対症療法となり、症状は数日で治まり重症化する事は少ないです。
例年、11月から感染者が増加し4月まで見られる感染症です。
2、RSウイルス感染症
RSウイルスに感染すると風邪になり、咳やくしゃみ・鼻水などの呼吸器症状が出ます。治療は対症療法となり、症状は1週間ほどで治まります。ただし赤ちゃんに感染すると2%が重症化するとされていますので、注意が必要です。
例年、10月から増加しますが2017年は8月より増加が認められ、すでに流行しています。
3、溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)
溶連菌という細菌に感染すると、38℃以上の高熱・全身倦怠感(だるさ)・強い喉の痛み・イチゴ舌(舌につぶつぶが出来ます)の症状が出ます。抗生剤が良く効きます。
一年中、認められる感染症です。
4、インフルエンザウイルス感染症
俗にインフルエンザと言われる感染症です。他の人の咳やくしゃみから感染し、1~4日の潜伏期間を経て、38℃以上の発熱、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛が7日間~10日間ほど持続します。通常の風邪は鼻水や咳などの呼吸器症状が出ますか、インフルエンザウイルスに感染すると呼吸器症状に加え、全身倦怠感や筋肉痛などの全身症状が出ます。治療は抗ウイルス薬を使用します。感染力が強く、大流行する年があります。
例年、11月下旬から増加してくるので、早めのワクチン接種を行う事を勧めます。
どの病気になってもつらいので感染を避けるためにも、うがい・手洗いはコマメに行いましょう。
以上、本日は、『 11月に注意してほしい4つの小児感染症 』について、お話させて頂きました。