『 水泳とアレルギー性鼻炎 』について。
2017年7月18日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
本日は、『 水泳とアレルギー性鼻炎 』について、お話させて頂きます。
夏のこの時期には、水遊びやプールの授業を楽しみにされているお子さんが多いと思います。特に水泳は体力を高める事から体づくりや喘息治療には良い影響を与えます。
ただし、アレルギー性鼻炎のお子様では、鼻の粘膜が過敏になっているため、泳いだ後に鼻の症状が悪化してしまう事があります。
ですので、いくつかのポイントに気を付けてアレルギー性鼻炎のお子様でも水泳をしっかりと楽しめるよう、親御さん達が準備をしてあげましょう。
まず、< 鼻症状を悪化させる原因を知りましょう >
・プールの水 : 水そのものが刺激になり鼻症状悪化の原因となります。
・温度と湿度 : プール施設内外の温度差や湿度差にも注意が必要です。
・水中のゴミや細菌 : 水質管理は重要です。管理されていない海や川は避けましょう。
・消毒液 : 消毒液の濃度が濃い場合には、刺激になる可能性があります。
次に、< 鼻症状を悪化させない準備をしましょう >
① 薬でコントロール : 水泳を始める前に、アレルギー性鼻炎の症状をコントロールしておく事が大切です。症状を抑える抗アレルギー剤の内服などを事前に行いましょう。
② 鼻をかむ : 泳ぐ前後や水を吸い込んでしまった時は、やさしく鼻をかみましょう。
③ マスクをつける : 泳いだ後はマスクを付けましょう。マスクはいろいろな刺激から鼻を守ってくれます。
お子様にアレルギー性鼻炎の症状がある方は、プールへ行く前に鼻の調子を整える事が大切です。また、プールに行く時はティッシュとマスクを持たせてあげましょう。
以上、『 水泳とアレルギー性鼻炎 』について、お話させて頂きました。