『 糖尿病は治療した方が良いのか? 』について。
2017年6月26日
白金いびき・内科クリニックの内田 晃司(うちだ こうじ)です。
もうじき夏です。今年も暑くなりそうですよ。
本日は、『 糖尿病は治療した方が良いのか? 』についてお話させて頂きます。
食事を取ると食事中の糖分を体内に取り込んで、血糖値が上がります。この血糖値が、上がりすぎた状態を高血糖と呼び、高血糖が持続すると糖尿病になります。糖尿病の診断としては、採血検査で空腹時血糖が126 mg/dl以上やHbA1cが6.1%以上などで診断されます。
では、糖尿病があると何か問題なのでしょうか?
血糖値が高い事自体では、致死的な事は少ないです。
ただし血糖値が慢性的に高いと、血管の内側を障害し、次第に血管が硬くなったり、結果血管が詰まります。血管が詰まる事により、脳梗塞・心筋梗塞・慢性腎不全・糖尿病性網膜症・糖尿病性神経症などの合併症を引き起こし、健康寿命の短縮や寿命の短縮が起こります。
つまり血糖値が慢性的に高い糖尿病は、血管詰まってしまう血管障害を引き起こす病気なのです。
ですので、健康寿命の短縮と寿命の短縮が起こらないように、また健常者と同様の日常生活を送ることが出来るように、生活改善と必要な方にはお薬で日々の糖尿病をコントロールする事をお勧めします。
以上、『 糖尿病は治療した方が良いのか? 』について、お話させて頂きました。