『 口腔アレルギー症候群(ラテックスフルーツ症候群) 』について。
2017年5月21日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
本日、5/21(日)の日中は気温が上がり、夏日になるとの事ですので、熱中症にご注意下さい。
本日は『 口腔アレルギー症候群 (ラテックスアレルギー症候群) 』についてお話させて頂きます。
キウイやマンゴー・リンゴなどの特定のフルーツやナッツ類を食べた時に、口の中に腫れやしびれが出現する方は、『 口腔アレルギー症候群 (ラテックスアレルギー症候群) 』が疑われます。
『 口腔アレルギー症候群 (ラテックスアレルギー症候群) 』は、特定のフルーツやナッツ類を摂取する事で口の腫れや・しびれ、顔の浮腫みや蕁麻疹、腹痛などが発症するアレルギー疾患です。症状がひどくなると血圧低下を来すショック症状になる方もいらっしゃいます。一般に花粉症の方とゴムアレルギー(=ラテックスアレルギー)の方に起こりやすいとされています。
〇 シラカバ花粉症の方は、リンゴ・サクランボ・アーモンド・ピーナッツ・ココナッツで起こりやすいです。
〇 ハンノキ花粉症の方は、リンゴ・モモ・オレンジ・マンゴー・トマトで起こりやすいです。
〇 ブタクサ花粉症の方は、メロン・スイカ・バナナで起こりやすいです。
〇 ゴムアレルギーの方は、アボカド・キウイ・マンゴー・バナナ・パイナップル・栗で起こりやすいです。
治療としては、原因物質を避けて頂く事と必要な方には抗アレルギー剤の内服をお勧め致します。また、このようなアレルギー症状の経験がある方は、原因物質を検索するために、一度はアレルギー物質検査を行う事をお勧めします。検査は採血となり、3割負担で5000円弱となります(=MAST 36というアレルギー検査です)。
このような症状がある方、そのほかの症状がある方も気軽にご相談下さい。
以上、『 口腔アレルギー症候群 (ラテックスアレルギー症候群) 』について、お話させて頂きました。