『 4月に注意して頂きたいお子様の感染症(ロタウイルス感染、溶連菌感染、咽頭結膜熱 、ヒトメタニューモウイルス感染 』について。 | 白金 いびき・内科 クリニックブログ

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『 4月に注意して頂きたいお子様の感染症(ロタウイルス感染、溶連菌感染、咽頭結膜熱 、ヒトメタニューモウイルス感染 』について。

白金いびき・内科クリニックの内田 晃司(うちだ こうじ)です。

 

 

春らしい天候のおかげで、自然教育園前にある桜の木は、4/5(水) 本日で8分咲の状態となっていました。

 

自然教育園前の桜が綺麗に咲いていました。

 

 

4月になり進学や新学期・新社会人や人事異動など、皆さん新たな気持ちで新生活が始まっているかと思います。

 

 

当クリニックでも、現在の内科・呼吸器内科診療に加えて、4月10日(月)より小児科 ・ アレルギー科の診療を新たに開設致します。そこで本日は、この4月に注意しておきたい、お子様の4つの感染症ついてお話させて頂きます

 

1、ロタウイルス感染症

冬のノロウイルス感染と入れ替わるように、春に流行する感染性腸炎です。3月・4月は感染者数がピークになります。嘔吐・下痢・38℃以上の発熱のため、脱水症状になり易いので、2歳以下のお子様は注意が必要です。特徴として白っぽい水様便が出ます。排泄物からの感染や接触感染・飛沫感染を起こしますので、オムツの処理や手洗いはしっかりとしましょう。治療は対症療法となります。

 

2、溶連菌感染症

小学生までがかかり易く、39℃〜40℃の発熱と非常に強い咽頭痛を認める咽頭炎・扁桃腺炎です。またイチゴ舌という特徴的な所見も見られます。新学期から夏場までと冬場に流行します。治療はペニシリン系の抗生剤を14日間服用します。早期に治療を開始する事で速やかに解熱し、抗生剤をしっかりと服用する事でリウマチ熱や糸球体腎炎といった合併症を防ぎます。

 

(溶連菌感染が疑わしいお子様は、当院で迅速検査を勧めさせて頂きます。)

 

3、咽頭結膜熱

小学生までがかかり易く、発熱・咽頭痛・結膜炎が主体のアデノウイルス感染症です。感染力が強く、子から親に感染する事もあります。例年6月から10月まで流行しますが、今年は現時点の報告数が多い事もあって、流行の規模が早く・大きくなると予測されています。治療は対症療法となります。

 

(咽頭結膜熱が疑わしいお子様は、当院で迅速検査を勧めさせて頂きます。)

 

4、ヒトメタニューモウイルス感染症

聞き馴染みが無いかと思いますが、小児呼吸器感染症の10%を占め、毎年3月から6月に流行するウイルス感染症です。1歳~3歳までがかかりやすく、皆さん10歳までに一度はこのウイルスに感染します。症状は発熱・咳・鼻水といった風邪症状が主体ですが、1歳未満の子の感染は細気管支炎や肺炎を起こし易いと考えられています。治療は対症療法となります。

 

(ヒトメタニューモウイルス感染が疑わしいお子様は、当院で迅速検査を勧めさせて頂くことがあります。)

 

 

以上、『 4月に注意して頂きたいお子様の感染症 』についてお話させて頂きました。

 

ご両親への医療情報提供により、お子様の受診が早まり、重症化する子が減少するよう、今後もお子様がかかりやすい病気について、記載して参ります。次回は『 小児喘息 』についてお話させて頂きます。