『 脂質異常症 (=高脂血症) 』について。
2017年3月17日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)でございます。
本日は『 脂質異常症 』についてお話させて頂きます。
脂質は、私達の体の中でエネルギー源や細胞膜・ホルモン産生の材料となっているのですが、この脂質が多すぎたり、少なすぎたりすると血管の動脈硬化を促し、心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な病気を発症させる誘因となります。
この脂質が多すぎたり少なすぎたりする事を『 脂質異常症 』と言います (2007年までは高脂血症と表現していました)。
脂質異常症の中にはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が多い・HDLコレステロール(善玉コレステロール)が少ない、中性脂肪が多い等があります。いずれも放置すると動脈硬化を促しますので、治療をお勧めいたします。
治療は、第一に生活習慣の改善になります。規則正しい生活により自律神経(特に交感神経)を調整する・食生活改善によるダイエット・嗜好歴の改善を頑張っていただきます。
第二に薬物療法を考慮致します。LDLコレステロール値を下げるために内服開始する等を行います。
脂質異常症から動脈硬化を経て、心筋梗塞・脳梗塞が発症しやすいので、健康診断で脂質異常症を指摘された方は受診をお勧め致します。
以上、『 脂質異常症 (=高脂血症) 』についてお話させて頂きました。