『 むずむず脚症候群(=レストレスレッグス症候群) 』について。
2017年2月27日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)でございます。
当院では内科全般の疾患を診察させて頂きます。
その中で、今回は聞きなれない『 むずむず脚症候群 』という疾患をご紹介させて頂きます。
『むずむず脚症候群』は、夕方や夜になると脚が「ムズムズ」・「ジンジン」・「痛い」・「かゆい」という、何とも言えない不快感が出る事で眠れない日が続き、睡眠障害を起こす疾患です。正式には下肢静止不能症候群やレストレスレッグス症候群と表記されます。
日本人の4%(女性の方に多いです)の方がこの症状に悩まされているとされておりますので、決して稀な疾患ではありませんが、認知度が低いために診断されていない方が多くいらっしゃるはずです。また、誰にも共感してもらえない疾患なので、ストレスを抱える方が多い疾患です。
原因としては貧血やカフェイン摂取過多の方、抗うつ薬使用、パーキンソン病、透析療法中の方に多く発症するとされています。治療は毎晩の脚の不快感を取り除くために行います。
第一に生活リズム・嗜好の改善、現状の内服薬の調整を行い、それでも改善を認めない場合には薬剤による治療を行います。薬剤には内服薬や貼り薬があり、ドーパミン作動薬や抗てんかん薬を使用します。いずれの薬剤も効果を認める方が多いですが、副作用の出現や長期使用による効果減弱を常に観察する必要があります。
該当する症状があります方は、受診をお勧め致します。
以上、「むずむず脚症候群」についてお話させて頂きました。