当院の予防接種
当院ではインフルエンザワクチンおよび肺炎球菌ワクチンの接種が行えます。
インフルエンザワクチンについてはこちらの予診票にあらかじめご記入頂ければ待ち時間が短縮できます。
ワクチンの数量に限りがございますので無くなり次第終了となります。
●予防接種とは
予防接種はワクチンを接種することによって特定の病気になりにくくし、また、たとえその病気になったとしても軽く済むようにします。
ワクチンは、感染症の原因となる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化したりしてつくられます。これを注入することによって、体内に抗体(病原体と結合し、除去するように働くたんぱく分子)をつくらせ、接種以後、当該感染症にかかりにくくし、また重症化を防ぎます。
当院では、1歳以上の方にインフルエンザワクチンの接種を行っております。
●インフルエンザワクチン
- 10月2日(金)よりワクチン接種を開始いたします。
- 1歳から13歳未満:2回接種 (接種間隔は2~4週間あける。公費助成は使用できません。)
- 13歳以上:1回または2回接種
- 料金:5,000円(消費税込)
インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染による疾患で、発症すると38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。通常の風邪と同じように、喉の痛み、鼻汁、せきなどの症状も見られます。お子様では、けいれんや中耳炎、稀には急性脳症を発症することがありますし、ご高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を併発するなど、重症化するケースがありますので、注意が必要です。
インフルエンザを予防するには、その年の流行前のワクチン接種が重要となります。インフルエンザウイルスは毎年異なるタイプが流行するので、それに対応するために予防接種も毎年行う必要があります。2015年以降、4種類のインフルエンザ感染を予防できる4価(4種混合)ワクチンが接種できるようになり、より幅広い種類のウイルスに対応できるようになっております。
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。日本では、インフルエンザが例年12月~翌3月頃に流行するので、毎年10月~12月に接種するのが適切です。
●肺炎球菌ワクチン
肺炎を予防するために、肺炎球菌ワクチンの接種を推奨いたします。
がん、心臓病に続いて、肺炎は日本人の死亡原因の第3位を占めていますが、肺炎の原因菌としてもっとも多いのは肺炎球菌です(成人の肺炎の20~40%は、この菌が原因と言われます)。肺炎球菌ワクチンは、この肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。
65歳以上の方は肺炎にかかりやすく治りにくい傾向にあります(肺炎によって亡くなる方の90%以上は65歳以上の高齢者です)ので接種が推奨されます。また養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方の他、慢性の持病(COPDなどの呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患)をお持ちの方にもお勧め致します。
●予防接種を受けられない・注意が必要な方(要ご相談)
- 熱(37.5℃以上)のある方
- 重い急性疾患を起こしている方
- ワクチンに含まれる成分(鶏卵や安定剤など)に対するアレルギーのある方
- 予防接種後2日以内に発熱や発疹、蕁麻疹など、アレルギー症状が出たことのある方
- これまでに、けいれんを起こしたことがある方
- 過去に免疫不全の診断がなされている方、また先天性免疫不全の近親者がいる方 など
●予防接種を受けた後の注意事項
- 予防接種を受けた後の約30分間は、急な副反応が起こることがありますので、医師とすぐに連絡を取れるようにしておきましょう。
- 接種後1時間は体調の変化に気をつけるようにしてください。
- 予防接種を受けた後、接種した部位が痛みや熱をもってひどく腫れたり、全身に蕁麻疹、嘔吐、顔色不良、低血圧、高熱などの症状が現れたりした場合は、医師の診察を受けてください。
- 入浴は差し支えありませんが、注射した部位を強くこすらないように留意しましょう。
- 激しい運動や大量の飲酒は控えましょう。