『 お子様の長引くその咳は小児喘息かも知れません。 』のお話。 | 白金 いびき・内科 クリニックブログ

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『 お子様の長引くその咳は小児喘息かも知れません。 』のお話。

白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

本日は『 お子様の長引くその咳は小児喘息かも知れません。 』について、お話させて頂きます。

 

 

お子様に長引く咳や呼吸の異常が見られた場合には小児喘息の可能性があります。一度拝見させて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

お子様が咳をしているので風邪かと思っていたら、ある時から「ゼイ・ゼイ」「ヒュー・ヒュー」と苦しそうな呼吸に変わっていたり、発熱もなく朝方・夜を中心とした咳が2週間以上長引いた場合は、『 小児喘息 』の存在が考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

小児喘息は空気の通り道である気管支にアレルギー反応が起こる事で気管支が浮腫み「ヒューヒュー」・「ゼーゼー」といった音が聞こえ、呼吸が苦しくなります。気管支にアレルギー反応が起こる原因の多くは、ハウスダスト(花粉、繊維の屑、ダニの死骸)などのアレルギー物質の吸入によるものであり、原因物質の80%は検査で特定できるとされています。また、風邪や運動、薬により誘発される事もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

小児喘息のお子様は3歳までに70%が発症します。放置すると喘息症状により日常生活の制限や成長への影響が出ますので、しっかりとした治療の導入をお勧め致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

治療はロイコトリエン拮抗薬の内服と吸入ステロイド薬が中心となります。この2剤により小児喘息の治療・管理は以前と比べ驚くほど良くなり、喘息発作回数や入院の回数は格段に減少しています。更にこの2剤は副作用が非常に少ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

お子様の場合は、内服薬は粉薬になります。吸入ステロイド薬は、下図のような吸入補助器具を使用して吸入して頂きます ( 吸入補助器具は当クリニックより新品をお渡しします )。

 

 

吸入補助器具(透明色)に吸入薬(白色)を取り付けています。

 

 

 

 

 

 

 

治療期間は発症年齢を考慮致しますが、治療薬を使用しながらまずは半年から1年間の喘息無発作・無症状を目指します。その後はお薬を減量・中止していき、お薬なしで1年間の喘息無発作・無症状を目指します。漫然と咳止め薬を使用する事はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

治療期間が長くなるお子様もいらっしゃいますが、小児喘息の方の80%~90%は15歳までに自然に改善しますので、それまでの間 ご両親と一緒に頑張って頂く事になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

お子様に長引く咳や呼吸の異常が見られた場合には小児喘息の可能性がありますので、一度拝見させて下さい。小児喘息のお子様の多くは、1週間ほどで症状が無くなります。

 

 

喘息による咳や息苦しさを無くして、快適な生活を送りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、『 お子様の長引くその咳は小児喘息かも知れません。 』についてお話させて頂きました。