『 アレルギー性鼻炎(花粉症)の方は、咳喘息や気管支喘息を発症しやすいです。 』のお話。
2024年2月8日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。
本日は『 アレルギー性鼻炎(花粉症)の方は、咳喘息や気管支喘息を発症しやすいです。 』について、お話させて頂きます。
空気の通り道である気道に起こるアレルギー疾患の代表として、アレルギー性鼻炎(花粉症)と喘息があります。アレルギー性鼻炎(花粉症)は上気道と言われる鼻腔内で、喘息は下気道と言われる気管支でアレルギー反応が起こります。
この上気道の鼻腔と下気道の気管支は繋がっているので、アレルギー性鼻炎(花粉症)のように上気道で起こったアレルギー反応が、下気道に波及して喘息症状を発症してしまう事が多くあります。またその逆も起こります。
2010年に行われた大規模調査では、日本人のアレルギー性鼻炎(花粉症)の方の3人に1人が喘息症状を認め、喘息の方の3人に2人がアレルギー性鼻炎(花粉症)の症状を認めました。
この事からアレルギー性鼻炎(花粉症)の方には喘息が、喘息の方にはアレルギー性鼻炎(花粉症)が発症しやす事がわかります。ですのでアレルギー性鼻炎(花粉症)の症状だけだとしても、診察で喘息の有無を確認する必要があります。
東京は毎年2月から5月まではスギ花粉とヒノキ科の花粉による春の花粉症シーズンとなります。この時期に眼の痒み・鼻水以外に咳や呼吸の違和感を感じた方は、花粉症かも知れませんので一度拝見させて下さい。また花粉症を患っていた方は風邪や雨の低気圧が決起となって咳喘息や気管支喘息を発症しやすいので、こちらも一度拝見させて下さい。呼吸器内科医・アレルギー科医として診察・治療をさせて頂きます。
尚、当院では花粉症や喘息の方の検査として、アレルギー検査や呼吸機能検査も行えます。
以上、本日は『 アレルギー性鼻炎(花粉症)の方は、咳喘息や気管支喘息を発症しやすいです。 』について、お話頂きました。