『 夜間・早朝に血圧が高くなる方は、睡眠時無呼吸症候群が原因の場合があります。 』のお話。 | 白金 いびき・内科 クリニックブログ

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『 夜間・早朝に血圧が高くなる方は、睡眠時無呼吸症候群が原因の場合があります。 』のお話。

白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

本日は、『 夜間・早朝に血圧が高くなる方は、睡眠時無呼吸症候群が原因の場合があります。 』について、お話させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝の血圧が135/85 mmHg以上であれば、早朝高血圧となります。早朝高血圧の方は、その原因として睡眠時無呼吸症候群の存在が疑われます。

 

 

睡眠中のいびきや無呼吸を認める睡眠時無呼吸症候群は、早朝高血圧や糖尿病を発症し易い病気です。

 

 

 

 

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群の方は、睡眠中にいびき (低呼吸) や 無呼吸 (呼吸停止) を起こす事で、体内の酸素量が睡眠中のみ減少します。酸素量が減少している間は運動時と同じ低酸素状態となるので、心拍数を早くして血管を締めてしまい、結果 睡眠中の血圧が高くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、朝起きて通常の呼吸に戻れば酸素量は正常範囲内に戻りますが、しばらくは血圧が上がっています。この状態が夜間・早朝高血圧の状態です。睡眠時無呼吸症候群が原因で、夜間・早朝高血圧となっているのです。

 

 

 

 

酸素を十分取り込むことが出来る日中は血圧は正常に戻りますが、夜間・早朝高血圧が長年持続すると、動脈硬化が進行し次第に日中の血圧も上がってきます。高血圧症の方の3割は、睡眠時無呼吸症候群が合併しているとされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

このように睡眠時無呼吸症候群が原因で、夜間・早朝高血圧を認める方がいます。睡眠時無呼吸症候群は、高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満などの生活習慣病を合併した後に、心筋梗塞や脳梗塞・不整脈や大動脈解離などの大病を合併してしまう事で短命になりやすい病気です。

 

 

 

 

 

 

 

 

夜や朝の血圧が高い事を指摘された方や、睡眠中のいびきや無呼吸を指摘された方は、一度は睡眠時無呼吸症候群の検査を行う事をお勧めします。睡眠時無呼吸症候群の簡易睡眠検査はご自宅で簡単に行えますので (3割負担の方でレントゲン検査なども含めて6100円程の費用がかかります。)、ご自身やご家族の方で高血圧やいびき・無呼吸が気になっている方は、拝見させて下さい。

 

 

睡眠時無呼吸症候群の治療を行うと、多くの方が熟眠感が出ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、本日は『 夜間・早朝に血圧が高くなる方は、睡眠時無呼吸症候群が原因の場合があります。 』について、お話させて頂きました