『 アレルギー検査 』のお話。
2022年11月27日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。
本日は『 アレルギー検査 』について、お話させて頂きます。
日常生活の中で花粉症や長引く咳・喘息・蕁麻疹・食物アレルギーなどのアレルギー疾患の経験がある方は、原因となるアレルギー物質を特定出来れば、原因からの回避や環境変化を行う事で、症状発症や悪化の抑制に繋がります。
この原因となり得るアレルギー物質は無数にありますが、日本での日常生活で接触し易い36種類のアレルギー物質に対して、ご自身がアレルギー反応を示すかどうかを調べる事が採血検査を行う事で可能です。この検査を『 MAST 36 』(マスト36)と言います。
⚪︎ 検査方法は、採血を1本(6ml)させて頂きます。
⚪︎ 解析に6日間かかります。
⚪︎ 検査料金は3割負担の方で、約5100円です。
採取した血液を用いて、以下の36種類のアレルギー物質を測定します。
・ 食物アレルゲン(20項目) : トマト、モモ、キウイ、バナナ、ゴマ、ソバ、小麦、ピーナッツ、大豆、米、マグロ、サケ、エビ、カニ、ミルク、豚肉、牛肉、鶏肉、オボムコイド、卵白
・ 花粉アレルゲン(8項目) : オオアワガエリ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
・ 環境アレルゲン(4項目) : コナヒョウヒダニ、ハウスダスト、ネコ皮屑、イヌ皮屑
・ その他のアレルゲン(4項目) : カンジダ(カビ)、アルテルナリア(カビ)、アスペルギルス(カビ)、ラテックス(ゴム)
花粉症や長引く咳・喘息・蕁麻疹・食物アレルギーなどのアレルギー疾患を経験・指摘された事がある方は、症状軽減のため一度はアレルギー検査を行う事を勧めます。
春の花粉症の主な原因であるスギ・ヒノキ、秋の花粉症の主な原因であるブタクサ・カモガヤ、日々の食事のエビ・卵などで、花粉症や喘息や蕁麻疹の経験がある方やアレルギー検査をご希望の方はご相談下さい。必要な方には抗アレルギー薬や吸入薬での治療も勿論行えます。今は、ほとんど眠気のないアレルギー薬もあります。
以上、本日は『 アレルギー検査 』について、お話させて頂きました。