『 春の花粉症や食物アレルギーの方に対するアレルギー検査 』のお話。
2022年3月17日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司 (うちだ こうじ)です。
本日は『 春の花粉症と食物アレルギーの方に対するアレルギー検査 』について、お話させて頂きます。
日常生活の中で花粉症や長引く咳・喘息・蕁麻疹・食物アレルギーなどのアレルギー疾患の経験がある方は、原因となるアレルギー物質を特定出来れば、原因からの回避や環境変化を行う事で、症状発症や悪化の抑制に繋がります。
この原因となり得るアレルギー物質は無数にありますが、日本での日常生活で接触し易い36種類のアレルギー物質に対して、ご自身がアレルギー反応を示すかどうかを調べる事が採血検査を行う事で可能です。この検査を『 MAST 36 』(マスト36)と言います。
⚪︎ 検査方法は、採血を1本(6ml)させて頂きます。
⚪︎ 解析に6日間かかります。
⚪︎ 検査料金は3割負担の方で、約5100円です。
採取した血液を用いて、以下の36種類のアレルギー物質を測定します。
・ 食物アレルゲン(20項目) : トマト、モモ、キウイ、バナナ、ゴマ、ソバ、小麦、ピーナッツ、大豆、米、マグロ、サケ、エビ、カニ、ミルク、豚肉、牛肉、鶏肉、オボムコイド、卵白
・ 花粉アレルゲン(8項目) : オオアワガエリ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
・ 環境アレルゲン(4項目) : コナヒョウヒダニ、ハウスダスト、ネコ皮屑、イヌ皮屑
・ その他のアレルゲン(4項目) : カンジダ(カビ)、アルテルナリア(カビ)、アスペルギルス(カビ)、ラテックス(ゴム)
花粉症や長引く咳・喘息・蕁麻疹・食物アレルギーなどのアレルギー疾患を指摘された事がある方は、症状軽減のため一度はアレルギー検査を行う事を勧めます。
例年、2月初めから春の花粉症の主な原因であるスギとヒノキの花粉飛散量が増加します。春の花粉を含めたアレルギー検査をご希望の方はご相談下さい。必要な方には抗アレルギー薬や吸入薬での治療も勿論行えます。今は、ほとんど眠気のないアレルギー薬もあります。
以上、本日は『 春の花粉症や食物アレルギーの方に対するアレルギー検査 』について、お話させて頂きました。