『 花粉症の方へアレルギー検査・治療 』のお話。
2019年1月10日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
本日は、『 花粉症の方へアレルギー検査・治療 』について、お話させて頂きます。
毎年2月になるとスギ・ヒノキの花粉が本格的に飛散する時期となり、鼻水や眼・皮膚の痒みが出てしまい花粉症の方には5月末までつらい時期となります。花粉症・蕁麻疹・気管支喘息・咳喘息・食物アレルギーは、いずれもアレルギー疾患であり、近年患者さん数が増加しているとされています。これらの花粉症を含めたアレルギー疾患の原因を調べる検査はどのようなものかを「大人向け」と「お子様向け」に分けて説明させて頂きます。
大人の方には、春・秋の花粉を含めた日常生活で接する事が多い36項目のアレルギー物質に対して、アレルギー反応があるかどうかを調べるMAST36(マスト36)というアレルギー検査を行っております。
36項目のアレルギー物質の種類は以下となります。
<室内> 4種:ハウスダスト・コナヒョウヒダニ・イヌ皮屑・ネコ皮屑
<花粉> 8種:スギ・ヒノキ・ハンノキ・オオアワガエリ・カモガヤ・シラカンバ・ブタクサ・ヨモギ
<カビ> 3種:カンジダ・アスペルギルス・アルテリナリア
<ゴム> 1種:ラテックス
<食物> 20種類:牛乳・小麦・そば・米・大豆・卵・オボムコイド・ピーナッツ・エビ・カニ・ゴマ・牛肉・豚肉・鶏肉・マグロ・サケ・バナナ・キウイ・モモ・トマト
検査方法は、採血を1本(2ml程です)させて頂き、1週間後に結果報告となります。費用は3割負担で5100円程かかります。
花粉症の治療の第一は、原因物質からの回避です。と言っても花粉やハウスダストなどは完全回避は不可能ですので、マスクや眼鏡などでも症状が残っている方には、抗アレルギー剤の内服・点眼・点鼻を行う事を勧めます。抗アレルギー剤には副作用として眠気が出る事がありますが、最近ではほとんど眠気の出ない薬剤も発売されています。
花粉症などで症状がつらい方やアレルギー疾患で原因検索をされた事は、一度拝見させて下さい。
以上、本日は『 花粉症の方へアレルギー検査・治療 』について、お話させて頂きました。