『 長引く咳は、咳喘息かもしれません。 』
2018年9月19日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
本日は、『 長引く咳は、咳喘息かもしれません。 』について、お話させて頂きます。
咳喘息は、咳が3週間以上持続する病気であり、気管支喘息発症の前段階と考えられています。気管支喘息のようなヒューヒュー・ゼーゼーといった呼吸の苦しさはありません。
咳や痰でお困りの方はご相談下さい。
風邪や気温・気圧・湿度の変化が引き金となって発症し、発熱も無いのに咳だけが3週間以上持続します。また咳喘息の咳は、夜間から朝方にかけて悪化し易いので、咳のために寝付けない方が多いです。
診断には問診・診察のほかに胸部レントゲンや呼吸機能検査を行い、ほかの病気との鑑別を行います。
咳喘息の治療には、一般的な咳止め薬は無効です。気管支喘息と同様の気管支拡張薬や吸入ステロイド薬を用います。多くの方が2週間前後で咳が消退しますが、症状改善後治療をすぐに薬を中止すると気管支喘息へ移行する方がいらっしゃいますので、治療期間は通常1～2年とされています。また吸入ステロイド薬は副作用がほとんどありませんので、子供や妊婦さん・授乳中の方にも安全に使用できます。
気温が下がるこれからの季節は、咳喘息が発症しやすい時期ですので、咳が長引いている方や夜間に咳が出る方は、拝見させて下さい。
以上、本日は『 長引く咳は、咳喘息かもしれません。 』について、お話させて頂きました。