『 糖尿病は何が問題なのか? 』について。
2018年6月20日
白金いびき・内科クリニックの内田 晃司(うちだ こうじ)です。
本日は、『 糖尿病は何が問題なのか? 』についてお話させて頂きます。
食事を摂ると食事中の糖分を体内に取り込んで、血糖値が上がります。この血糖値が上がりすぎた状態を高血糖と呼び、高血糖が持続すると糖尿病になります。糖尿病の診断としては、採血検査で空腹時血糖が126 mg/dl以上やHbA1cが6.1%以上などで診断されます。
では、糖尿病があると何が問題なのでしょうか?
血糖値が高い事自体では、致死的な事は少ないです。ただし血糖値が慢性的に高いと、血管の内側を障害し次第に血管が硬くなったり、血管が詰まります。つまり動脈硬化が起こります。この動脈硬化により、脳梗塞・心筋梗塞・慢性腎不全・糖尿病性網膜症・糖尿病性神経症などの合併症を引き起こし、健康寿命の短縮や寿命の短縮が起こります。
糖尿病の合併症により健康寿命の短縮と寿命の短縮が起こらないように、また健常者と同様の日常生活を送ることが出来るように、生活習慣の改善と必要な方には運動やお薬で日々の糖尿病をコントロールする事をお勧めします。
連日このクリニックブログでお話させて頂いていた生活習慣病と言われる高血圧症・脂質異常症・糖尿病は、いずれも動脈硬化を引き起こす事で、心筋梗塞や脳梗塞が発症します。生活習慣の改善が主ですが、それでも改善を認めない方は、運動や投薬を行う事をお勧め致します。
健康診断で高血圧・脂質異常症・糖尿病を指摘された方は、一度拝見させて下さい。
以上、『 糖尿病は何が問題なのか? 』について、お話させて頂きました。