『 過去10年間に見るインフルエンザ発生時期 』について。
2017年10月26日
白金いびき・内科クリニック 院長の内田 晃司(うちだ こうじ)です。
朝・夕に寒さを感じる季節となって参りました。皆様、温かくしてお過ごしください。
本日は『 過去10年間に見るインフルエンザ発生時期 』について、お話させて頂きます。
下の図は、国立感染症研究所が発表している2007年から2017年現在までの10年間に見られた、インフルエンザウイルス感染症の定点当たりの報告数と発生時期を示したものです。
横軸に1年間を週数で、縦軸に定点当たりの報告数(一定数の医療機関からの感染者の報告数)を表記しています。
通年ですと、11月下旬(47週目頃)からインフルエンザウイルス感染者が報告され始め、年が明けた1月下旬から2月にかけてピークを迎える事が多いです。
インフルエンザワクチンを接種すると重症化を予防する効果がある抗体を作り出します。この抗体が体内で産生されるまでには、ワクチンを接種してから約2週間の時間がかかります。ですので、インフルエンザが発生し始める2週間前の11月中旬までにワクチン接種を行う事を勧めます(この抗体は約5カ月間維持されます)。
以上、本日は『 過去10年間に見るインフルエンザ発生時期 』について、お話させて頂きました。